佐渡島 ダイビング日和

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日々

この桜が人生で最後の桜になるかもしれない

ソバでも有名な、羽茂大崎の、
法乗坊のエドヒガンザクラを見に行ってまいりました。

種蒔き桜とも呼ばれておりますこの古木、
見事な桜とうわさには聞いておりましたものの、
ちょっとばかり遠いのと、いやいや、どうせ実際はそれほどでもないんでしょ~
などと勝手に値踏みしておりまして、
今回もそれほど乗り気ではなかったのですが、
行ってみましたら、本当に素晴らしい桜!

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カレンダーなんかの写真で見ますと、それほどでも?
と思うのですが、桜というよりも、ケヤキのような大木。
手前に人が立つと、大きさがよくわかります。

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ひとつひとつの花は、こじんまりしているのですが、
空を覆うように広がる枝いっぱいに咲いています。
幹の肌の感じなんか、
いかにも桜然とした、艶々した黒褐色とは似ても似つかず、
ごつごつとしていて、しわくちゃの、乾いた明るい色の樹皮を、
所々苔が覆っています。

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樹齢は300年程度と推定されています。
長い年月の果てに、桜はこういう姿を見せるのですね。

遠景から、川向うの田んぼに水鏡で写り込む姿は、
いっそう幻想的です。

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水面に咲く夜桜。

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帰りしな、日本昔話から抜け出してきたような、
腰の曲がったおばあさんが、膝を押さえながら、
ひょこひょこ、桜の下に向かって来るのに出会いました。

うちへ帰るとこなんだけも、せっかく明かりもついとるようだし、
桜でも見て行こうかと思うて。

そうおっしゃって、笑いながら、また、ひょこひょこ、
危なっかしい足取りで歩いていきます。
そのご様子ですから、近所の方でしょうか。

長い年月を、法乗坊の桜と共に暮らしてきた老婆が、
静かな宵に、満開の桜を見上げている姿は、
胸が苦しくなるような美しさでした。

桜には老人が似合うと思いませんか。
誰にとっても、
この桜が人生で最後の桜になるかもしれない、ということを、
思い出させるからでしょうか。

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日々

桜の樹の下には鬼が

4月15日は、待ちに待ったお祭りの日。
鬼太鼓の日でございます。
本当に、この日のために1年間、頑張ってまいりました(泣)

例年ですと、うららかな春の陽気に恵まれることが多いのですが、
あいにく冷たい雨が、朝方から降りしきっていて、
門付けしてくださる鬼さんたちは、本当にお辛そうでした。
幸い午後には雨もやみ、気温も上がってまいりました。

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まずは金井新保の、八幡さまのお宮入から。
4組の鬼が揃い、1時間余りも舞い続けます。

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国仲系の鬼は、赤、青ひとつがいの鬼が、
1匹ずつ舞うのが特徴です。
後半には獅子も登場して盛り上がります。

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掛け声には、「そら打て、そら打て」と
「そら舞え、そら舞え」のふた通りあるようです。
八幡さまでは新保が「そら舞え」でした。
踊りの型も少し違いますね。

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お宮入が終わると、見物人は半分以上も帰ってしまうのですが、
まだまだ神事は続きます。
猿田彦様が、おつきの者ども? を従えて、
満開のソメイヨシノの下を、しゃなりしゃなり。

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お宮入から流鏑馬までの一連の神事は、
3時間以上続く長丁場ですが、何度見ても飽きません。

さて、日が暮れてからは、小倉のお宮入へと参ります。
前浜系と呼ばれる、つがいの鬼が、
神楽に合わせて一緒に舞うタイプの鬼太鼓では、
最大規模のお宮入です。
わたしは隣接する集落の出身なのですが、
この鬼さんたちが毎年門付けに来てくれるのが、心の底から誇らしい。

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翌16日は、エス・ワァルドのある加茂歌代のお祭りの日。
朝7時、鬼太鼓がまわってきます。
両津の鬼太鼓は、国仲系の踊りですが、
能に見られるようなすり足の要素が強いように思われます。

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日々

春の祭典・そのほかの面々

季節のシロウオや稚魚たちのほかに、
ほかでは見かけないような、
河口域ならではの生き物たちをご紹介いたします。

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白いドジョウのようなお魚、
こちらはミミズハゼです。
ミミズなのかハゼなのか!?
まあ、どちらかといえば、ハゼなのでしょうね。

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ジャイアント馬場似のこちらは、ウキゴリ。
愛嬌のあるお顔です。
ゴリはハゼの異名で、浮いているハゼ、という意味らしいのですが、
水深10cmほどでは、沈むしかありませんものね。

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毛皮をまとったこちらのイケメンは、モクズガニです。
よく見るとメスを抱きかかえています。
川のカニですが、繁殖のために海に下って来ているのです。
冬から春にかけて繁殖期を迎えるようです。

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砂に身をひそめるモクズガニ。

秋、ちょうど稲刈りが終わった時分に、祖父がよく、
集団で川を下ろうとするモクズガニをカニカゴで獲って、
大鍋いっぱいに煮て、家族でぐるりと囲んで、
無我夢中で頬張ったのは、懐かしい思い出です。
モクズガニは上海蟹(チュウゴクモクズガニ)の近縁なので、
カニミソは非常に濃厚な味わいです。

あのカニは、河口から10kmあまりも旅をするカニだったのでした。
その旅のタイミングを見計らい、1年の農作業のご褒美にしていたのは、
実に優れた、山に暮らす者の智恵でした。

日々

春の祭典

3月のホタルイカが終了いたしましたので、
(まだ4月がございますとも)
場所を変えまして、シロウオをねらいます。

佐渡でシラオウと呼ばれているものは、
正確にはシロウオで、ハゼ科の魚です。
佐渡の河口付近ではどこでも、比較的よく見られるようです。
特に加茂湖水系に遡上するものと、
国府川水系に遡上するものは、時期になりますと、
個人売買もされているようです。

日が落ちたあと、国府川の河口付近の波打ち際を、
根気よく探しますと、ちらほら。
写真撮影は至難の業! 水深わずか10cmです。

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けっこう頑張ってこの有様・・・
シロウオは夏から冬を海で過ごし、春、川を遡上して産卵すると、
1年の短い生涯を終えるのだそうです。

さて、シロウオのほかにも、
水深10cmの世界を賑わわせる面々が。

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サケの稚魚ではないかと思います。
放流はまだなので、自然繁殖した個体なのでしょう。
こちらは川から海へと下ってきたところ。

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このカットですと、なんとなく、
サケの背中っぽい感じが伝わりますでしょうか。

もう1種、何やら異常に警戒心の強そうな、
すばしっこい子がいます。
ライトを当てると軽いパニックに陥って、
あっという間にどこかへ泳ぎ去ってしまいます。

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シロウオよりも白っぽく、少し大きめで、顔がとがっています。

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ピンボケなのですが、色など、
目で見た感じがよく出ています。

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こちらがシロウオ。口のところが平べったくなっていますし、
おなかの浮き袋が黒斑のように見えます。

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2時間ねばって、長靴の中までびしょびしょにして、
かろうじて撮影できた奇跡の1枚。
アユではないでしょうか。
アユは河口付近で産卵し、春、川を遡上して行きます。

海へ向かうもの、川へ還るもの、
叙事詩のクライマックスへと昇りつめてゆくもの、
いままさに奏ではじめたもの、
さまざまな生命が交錯する、ひそやかな饗宴です。

日々

ホタルイカ信仰

早朝に水揚げ?いたしました鮮度抜群のホタルイカ、
その日のうちにいただきました。

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まずはシンプルに釜揚げ、生姜醤油。
もはやイカというよりカニです。カニミソです。

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ホタルイカでピッツァ。

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旬のギョウジャニンニクと炒めて、塩だけで味付け。
イカワタソースをパンでぬぐいとって完食です。

他県からはるばるやってきて店頭に並んでいるホタルイカとは、
本当に別物です。
これは鮮度がものを言う食材なのですね。

佐渡に暮らし、気まぐれに現れるホタルイカを獲って、
その日のうちに食す。
この一連の流れこそは、わたしの信仰と言っても過言ではありません。
もっとも、信仰を守り抜く一途な信者とは、
到底申せませんような、ぐうたら者ですけれども、
心底佐渡人でよかったと思う1日でした。

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