佐渡島 ダイビング日和

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日々

春の祭典・そのほかの面々

季節のシロウオや稚魚たちのほかに、
ほかでは見かけないような、
河口域ならではの生き物たちをご紹介いたします。

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白いドジョウのようなお魚、
こちらはミミズハゼです。
ミミズなのかハゼなのか!?
まあ、どちらかといえば、ハゼなのでしょうね。

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ジャイアント馬場似のこちらは、ウキゴリ。
愛嬌のあるお顔です。
ゴリはハゼの異名で、浮いているハゼ、という意味らしいのですが、
水深10cmほどでは、沈むしかありませんものね。

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毛皮をまとったこちらのイケメンは、モクズガニです。
よく見るとメスを抱きかかえています。
川のカニですが、繁殖のために海に下って来ているのです。
冬から春にかけて繁殖期を迎えるようです。

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砂に身をひそめるモクズガニ。

秋、ちょうど稲刈りが終わった時分に、祖父がよく、
集団で川を下ろうとするモクズガニをカニカゴで獲って、
大鍋いっぱいに煮て、家族でぐるりと囲んで、
無我夢中で頬張ったのは、懐かしい思い出です。
モクズガニは上海蟹(チュウゴクモクズガニ)の近縁なので、
カニミソは非常に濃厚な味わいです。

あのカニは、河口から10kmあまりも旅をするカニだったのでした。
その旅のタイミングを見計らい、1年の農作業のご褒美にしていたのは、
実に優れた、山に暮らす者の智恵でした。

日々

春の祭典

3月のホタルイカが終了いたしましたので、
(まだ4月がございますとも)
場所を変えまして、シロウオをねらいます。

佐渡でシラオウと呼ばれているものは、
正確にはシロウオで、ハゼ科の魚です。
佐渡の河口付近ではどこでも、比較的よく見られるようです。
特に加茂湖水系に遡上するものと、
国府川水系に遡上するものは、時期になりますと、
個人売買もされているようです。

日が落ちたあと、国府川の河口付近の波打ち際を、
根気よく探しますと、ちらほら。
写真撮影は至難の業! 水深わずか10cmです。

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けっこう頑張ってこの有様・・・
シロウオは夏から冬を海で過ごし、春、川を遡上して産卵すると、
1年の短い生涯を終えるのだそうです。

さて、シロウオのほかにも、
水深10cmの世界を賑わわせる面々が。

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サケの稚魚ではないかと思います。
放流はまだなので、自然繁殖した個体なのでしょう。
こちらは川から海へと下ってきたところ。

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このカットですと、なんとなく、
サケの背中っぽい感じが伝わりますでしょうか。

もう1種、何やら異常に警戒心の強そうな、
すばしっこい子がいます。
ライトを当てると軽いパニックに陥って、
あっという間にどこかへ泳ぎ去ってしまいます。

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シロウオよりも白っぽく、少し大きめで、顔がとがっています。

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ピンボケなのですが、色など、
目で見た感じがよく出ています。

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こちらがシロウオ。口のところが平べったくなっていますし、
おなかの浮き袋が黒斑のように見えます。

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2時間ねばって、長靴の中までびしょびしょにして、
かろうじて撮影できた奇跡の1枚。
アユではないでしょうか。
アユは河口付近で産卵し、春、川を遡上して行きます。

海へ向かうもの、川へ還るもの、
叙事詩のクライマックスへと昇りつめてゆくもの、
いままさに奏ではじめたもの、
さまざまな生命が交錯する、ひそやかな饗宴です。

日々

ホタルイカ信仰

早朝に水揚げ?いたしました鮮度抜群のホタルイカ、
その日のうちにいただきました。

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まずはシンプルに釜揚げ、生姜醤油。
もはやイカというよりカニです。カニミソです。

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ホタルイカでピッツァ。

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旬のギョウジャニンニクと炒めて、塩だけで味付け。
イカワタソースをパンでぬぐいとって完食です。

他県からはるばるやってきて店頭に並んでいるホタルイカとは、
本当に別物です。
これは鮮度がものを言う食材なのですね。

佐渡に暮らし、気まぐれに現れるホタルイカを獲って、
その日のうちに食す。
この一連の流れこそは、わたしの信仰と言っても過言ではありません。
もっとも、信仰を守り抜く一途な信者とは、
到底申せませんような、ぐうたら者ですけれども、
心底佐渡人でよかったと思う1日でした。

日々

イカさまハイ!

今朝は、すべての条件がそろいました。
晴天、南寄りの微風、新月まわりの大潮(正確には中潮)。

ホタルイカ、キターっ!!

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キタキターっ!!!

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昨日よりも数は多め。
イカだけに? 明かりに吸い寄せられるらしく、ライトを水面に向けると、
あっという間に10匹あまりが集まりました。

ぜひ、発光現象を動画でお楽しみください。

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今回はっきりしましたことは、ホタルイカさまはなかなか時間厳守で、
満潮のピークに合わせて出現すること、
ピークは20分ほどで、空が白み始めると、
接岸は一気に収束することなどがわかりました。

写真撮影はT様におまかせいたしまして、
本日は狩猟に専念しましたイノマタです。

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スミ染めの海水にぷかぷか浮かんでいるホタルイカさまは、
ライトを当てますと、神秘的な青い蛍光色に包まれています。
目を凝らしますと、胴体の腹側に、
青い小さな斑点が散っていますね。
これは発光するはずなのですが、肉眼でも、
光っているかどうか、はっきり見えません。
この斑点までもが発光している写真など、撮ってみたいものですね。

アフターダイブ

深海より、春の使者

ご無沙汰しております。イノマタでございます。
年度末の慌ただしさもひと段落。
先週から一気に春濁りが進行いたしまして、現在、
透明度3m。水温9℃となっております。
春ですね~

3月28日の新月に合わせて、少し早いのですけれど、
ホタルイカが上がってくるのではないかと予想いたしまして、
29日の早朝に目星をつけておりました。
3時に起きてみますと、外は白銀の世界。
山のほうは雪で、下界も未明に雨がぱらついた様子。

それでも珍しくすっきり目が覚めましたので、
ダメもとで両津埠頭に向かってみますと、

ホタルイカ、来たーっ!

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そんなに多くはないのですが、4時過ぎにちょっとピークがあって、
ざっと数十匹は確認できました。

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水中で見るイカは、どの種でもそうですけれど、
全体がぼんやりとした青白い光に包まれているような、
神秘的な色合い。

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もちろん、発光現象も。
う、うまく撮れない・・・

ピークはほんの10分ほどで、空が白み始めると、
さあっと姿を消してしまいました。
日がのぼってから、藻に絡まったホタルイカを、
それなりの量、拾い集められるようなときには、
きっと相当な数が接岸するんでしょうね。
今年はまだ、4月末の新月に期待できます。