佐渡島 ダイビング日和

MENU
日々

この島の最後の桜が散る

P5142200_convert_20180516114657.jpg

妙見山のミネザクラが散りました。

妙見キャンプ場に鎮座するこの桜の真価を見出し、
ひろく紹介してくださったのは、写真家の天野尚さんでした。
近年では、彼が命名した『千竜桜』の名で呼ばれることが多いようですが、
わたしはこの名があまりしっくりこなくて、
いまでも「妙見山のミネザクラ」と呼んでいます。

数年前まであったキャンプ場の設備を撤去したことや、
付近に看板などの案内表示が一切ないところなどは、
わたしは佐渡市の英断だと思って感動しています。
これからもこの方針を貫いてほしいと願っています。

このあたりは、もっとも残雪が多い場所のひとつで、
例年連休中に開花することはないのですが、
早かった今年でも連休明けの週が見頃でした。

IMG_6965_convert_20180516115639.jpg

わたしが訪れた11日には散りはじめていました。
桜を取りまく青空と新緑と残雪のコントラストが、自然の妙です。

IMG_6973_convert_20180516115659.jpg

樹下を覆うカタクリも終盤。

IMG_6983_convert_20180516115727.jpg

このミネザクラの夜の姿を写し撮りたい、
というひそかな欲求をいだき続けています。

昨年は、かすかな月明かりで。
今年はダイビング用のデジタルカメラを、
オリンパスTG-5に買い換えたので、
コマ撮りした写真の明るい部分だけを合成するという、
ライブコンポジット機能を利用して撮影しました。

まだ少し空に明るさが残っているうちにスタンバイ。
素人なりにライトの当たり具合などを微調整。

P5142195_convert_20180516115227.jpg

P5142197_convert_20180516115254.jpg

撮影に要した時間は3時間です。

P5142200_convert_20180516114657.jpg

星の光跡を写真に写すのが、子供の頃の夢でした。
夢の中で散っていく妙見山のミネザクラ。
この島の最後の夜桜です。

ツアー

北小浦安全祈願祭

本日は低気圧の急激な発達に伴い、悪天候が予想されるため、
クリーズとさせていただいております。
遅くなりましたが、
4月22日の北小浦安全祈願祭のもようをお届けいたします。

1本目は半年(くらい)ぶりの沈船!
残念ながら春濁り第二章が始まってしまい、 
ガイドロープ清掃のときのような透明度ではありませんが、
マクロの素材は無数です。

P4221767_convert_20180504102354.jpg

おくちパタリロなフタイロミノウミウシ。
この種は今年は多いと感じます。

P4221787_convert_20180504102918.jpg

ヨツスジミノウミウシもよく見られます。

P4221793_convert_20180504102659.jpg

ツルアラメの上に広がるオベリアの草原は、
ウミウシたちに豊かな牧草を提供します。
スギノハウミウシものんびりお食事中。

P4221792_convert_20180504102628.jpg

ちらほら見かけた小さなお魚さんは、
ウバウオかと思ったのですが、背びれがありますし、
アサヒアナハゼの幼魚ではないかと思います。

P4221781_convert_20180504102852.jpg

あまりにも遠いコブダイのオス。逃げられました。

2本目の長手はウミウシ以外も見どころが尽きません。
いつもは物陰に身をひそめているマツカサウオさんが、
オーバーハングの天井を悠々と泳いでいらっしゃいます。

P4221820_convert_20180504114053.jpg

春濁りでちょっぴり油断なさった?
めったにお目にかかれないアングルでパチリ。

P4221828_convert_20180504114121.jpg

マツカサウオは、下顎の先端に発光器があるらしいのですが、
顎のU字の凸の部分に、白い米粒のような部分が見えるのが、
それでしょうか?

matukasa_convert_20180504130816.jpg

ウミウシはサクラミノウミウシが多いです。

P4221817_convert_20180504113851.jpg

主食? にしているものと思われる、
オウギウミヒドラとの対比が美しいです。

P4221863_convert_20180504131858.jpg

右手のものはアカエラミノウミウシです。

P4221823_convert_20180504113959.jpg

この時期これを見ておかなくちゃ! な、
ハゴロモウミウシさま。いらっしゃいました。

hagoromo_convert_20180504131353.jpg

ポリプの花畑に遊ぶ、カスミハラサックウミウシ。

P4221819_convert_20180504113932.jpg

ホテイウオの幼魚はかなり大きくなりました。
まもなく深い海へ帰っていくころでしょう。

hotei_convert_20180504131415.jpg

まだ小さなダンゴウオ。

dango180504_convert_20180504131331.jpg

何かのエビは重たげなおなかを抱えています。
卵の中に目が見えます。孵化するまで、守るのですね。

P4221848_convert_20180504114155.jpg

ウミウシに混じって、姿を見せていたシリスの一種。
ゴカイの仲間です。
心惹かれる生き物です。

kasanesiris_convert_20180504131438.jpg

この日は小さなカブトクラゲがちらほら流れていました。
アカホシカブトクラゲではないかと思います

P4221901_convert_20180504133921.jpg

さて、肝心の神事のほうは、ハプニングがありまして、
4月28日に改めて執り行われました。
今年1年、みなさまが安全にダイビングを楽しめますよう。

日々

わが魂の4月

今朝はかなりの好条件だったのに、ホタルイカは来なかった。
帰り道、地域の人たちからから「山王(さんのう)さん」と呼ばれている、
新穂の日吉神社の前を通りかかると、
満開の桜並木の向こうに、色鮮やかなちょうちんが揺れていた。

IMG_6315_convert_20180413090803.jpg

そうだ、今日はさんのうさんのお祭りなんだ。

IMG_6321_convert_20180413090925.jpg

IMG_6319_convert_20180413090901.jpg

IMG_6318_convert_20180413090843.jpg

IMG_6317_convert_20180413090826.jpg

鬼太鼓の太鼓の音に血湧き肉踊る4月。
わが魂の4月。

日々

ホタルイカの雨が降る・・・

ふたたび季節がめぐってまいりました。
深海より春の使者、ホタルイカがやってくる季節・・・

新月の大潮まわりをねらって挑戦を繰り返しましたが、
水温の低かった3月は不調。
4月16日の新月を見据えておりましたところ、
9日に早くも接岸したとの情報をD氏よりいただきました。

9日の早朝は南西寄りの風が強く、
前日にみぞれも降ったので、まったく予想していませんでした。
勇んで出かけた10日の未明は、月が明るすぎたのか、不発。

11日の2時過ぎ、前日セットした目覚ましのせいで目が覚めて、
あまり乗り気ではなかったのですが、月も雲に隠れているようですし、
夜半過ぎから風も南寄りに変わったので、確認だけでもと思い、
いつものポイントに向かいました。

IMG_6275_convert_20180411150828.jpg

おおお、光ってる!

P4111641_convert_20180411164333.jpg

ものすごい数です。
沖合いからさらに無数のホタルイカが押し寄せ、
水面が真っ赤に染まります。

IMG_6287_convert_20180411151231.jpg

大挙するホタルイカのために水面が波立ち、
まるで雨が降っているかのよう。
動画でどうぞ!

[広告] VPS


水中はまさしくカオス。あっという間に、
ホタルイカの吐いたスミで海水が染まっていきます。

P4111591_convert_20180411152115.jpg

P4111630_convert_20180411162926.jpg

藻に絡まったホタルイカがさかんに発光しています。

IMG_6295_convert_20180411151925.jpg

ライトを消すと、青白い光が、
さらにはっきりと浮かび上がりました。

IMG_6306_convert_20180411151835.jpg

人間の目は、特に光を敏感にとらえると聞いたことがあります。
こんな写真よりも、
実際の光景のほうが格段に美しいです。

IMG_6307_convert_20180411151903.jpg

目に飛び込んでくる神秘的な光。
けれども実際にその場に居合わせてみると、
ホタルイカの大量接岸でもっとも印象的なのは、
視覚的な光ではなく、音なのです。

闇に降る雨のように、水面を波立たせるイカたちの水音、
それこそがホタルイカの接岸という現象の究極なのだと、
わたしには思われるのです。

ツアー

本日のテヅルモヅルさん

P4091568_convert_20180409161449.jpg

ショップFさまにお誘いいただきまして、
北小浦のガイドロープ清掃に行ってまいりました。

見立・沈船から北小浦・長手まで、
すべてのポイントに入ったのですが、
エントリーしてびっくり。
素晴らしい透明度です。

P4091498_convert_20180409160053.jpg

やや流れがきついのですが、15m程度は見えます。
日差しが差し込めばもっと見えるでしょう。

春濁りはゆるやかに進行し、
いったん収束したのち、
ふたたび濁りが強まる、という、
フタコブラクダの背中のような推移をたどると、
そういえば聞いたような・・・
いまちょうどコブとコブとの間の、
クラのところにはまっているようです。

tinsen_convert_20180409160313.jpg

水が冷たい季節はいつもそうなのですが、
沈船はウミウシの楽園でした。

P4091506_convert_20180409160136.jpg

オベリアの花園に遊ぶコミドリリュウグウウミウシ。

P4091509_convert_20180409160156.jpg

フタイロミノウミウシも見られました。
ウミウシ類は、極小のものまで、
探せば無限に見つかりそうです。

P4091541_convert_20180409160716.jpg

ガイドロープにもたくさん。
安全停止中も気を抜けません。

P4091533_convert_20180409160622.jpg

漁礁の砂底は素晴らしいウミサボテンの樹海でした。
こんなにたくさんいたとは知りませんでした。

P4091524_convert_20180409161110.jpg

赤岩では、流れに向かって、
見慣れないサンゴのようなものが伸びています。

P4091521_convert_20180409161658.jpg

あ、テヅルモヅルさん!

P4091522_convert_20180409160342.jpg

わたしがこの世界に入るずっと以前から、
ひっそりと赤岩にお住まいになっているテヅルモヅルさん。
同じ個体という確証はありませんが、見た感じでは、
少なくとも5年以上生きてます。
けっこう長生きな生き物なのですね。

いつもは縮こまっている長い腕を、
目いっぱい広げてお食事中のテヅルモヅルさん。
おまえはなんて自由で精緻で美しい生き物なんだ!!